配布物



こちらは私がちょろっと改良を加えたデータを配布する場所になります。
当然ですが、権利等は配布元さんにあります。
そして使用の際は自己責任で。
また、判らない事はいつでもお気軽に訊いて下さい^^

~「続き」 に格納しているデータの一覧~

●VerticalEditorのスタイル&書式設定
●関西弁Windowsを使って静留さんにナビゲートして貰う方法
●ふうかたいせんパッチ


では、続きからどうぞ!


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セフレ静なつ15



ばしっと音まで鳴らしたそれはまるで蚊に刺された時の反応のようで
静留はついくすっと笑った。

「安心し、いつも着てはるパーカーでちゃんと隠れる部分やから」
「そ、そう言う問題じゃ……
と言うかキスマークってこんな痛いものだったのか?」
「まさか。 ほんまはこんな風に……ん」

ちゅう、と鎖骨の辺りを吸い上げられたが
それは唇で柔く皮膚を抓む程度のもので、然して痛みなど感じなかった。
じゃあなんで痛くしたんだ? と当然の疑問を持つなつきの首元で
静留は角度を変えてもう一度優しく吸い付いて
終わるなりとびっきりに嬉しそうな表情をなつきに見せる。

「……ふふっ、ハートマークのキスマーク出来ましたえ♪」
「あぁお疲れ……え゛っ。 おまっ、何を勝手にっ!?」

悲鳴を上げながら慌てて赤いハートを見ようとしたが
鎖骨の真下にされた所為で見ようにも見れない。
すると静留は自分で刻んだその場所に人差し指をトンと突き立てて
唸るなつきにその完成された相貌を見せ付けるように微笑んだ。

「別に構いませんやろ?
うちの好きにしてええて言うたんはあんたなんやし……
これも 〝お勉強〟 の一環どすえ」
「うっ、べん、きょぅ……か。
なら仕方ない……で、でもあんまり痛いのはイヤだぞ」
「えぇえぇ判ってます。
今度はちゃんと手加減しますよって、安心しておくれやす」

そう言ってまた肌にちゅっちゅっと吸い付いて来た静留を
なつきはなんとも言えない表情で受け入れる。
そもそもなつきが静留を受け入れたのは
〝人と触れ合う事の楽しさを知っている彼女を羨んだから〟 だ。
勿論、単純に誰かと繋がりたかっただけなのは否定出来ない。

なら余計、こんな歪な形で孤独を癒すべきではない。

それはなつき自身よく判っていた。
でも頭で 〝これはいけない事だ〟 と理解しているだけで
心から身体だけの関係を嫌悪している訳ではない。
事実、もう既に一度静留を受け入れてしまっているのがその証拠だ。
そしてその時、本気で嫌だなんて全く思わなかった。
それどころか心地良いとすら感じてしまったのだ。
だからこそ、今もこうして静留に抱かれている。
その静留が自分の身体にしか興味がない事は判っていても……
いや、むしろそれによってなつきは助かっていた。
何しろ好きとか嫌いとかそう言ったものを感じる以前に
誰かと触れ合う良さすらまともに判らないのだ。
それで恋愛感情を挟んだ関係など、到底築ける筈もない。
故に損得勘定のみを前提とした静留の存在はとても都合が良かったし
される事は出来る限り受け入れてその良さを理解したかった。
とは言え身体を強制的に熱くさせられるのはまだ慣れないが
それでも静留が時間を掛けてくれるお蔭で抵抗感はまるでなく
ゆっくりとだが安心して身を任せられるようになって来た。
恐らくこれまで何人も処女を相手にして来たのだろうと思うと
いささか複雑な気持ちになったが
それで自分が楽な思いをさせて貰っているのだから
尊い犠牲であったと思う事にしたなつきは
やはり目の付け所が常人のソレとは少しばかり違うようであった。
そうしてある意味都合の良い女を手に入れる事に成功した静留は
キャミソールの中に手を差し入れて細い胴体をゆっくり撫で上げており
慎ましくはあるがしっかりとソコにある双丘をサイドから優しく包み込むと
寄せて上げるブラの如く一回り大きくなった胸の谷間に幸せそうな顔で頬を寄せた。

「はあ……やっぱりやらこくてよろしおすなぁ。
まさに母なる大地って感じやわ……」
「そんなに良いのか?」
「それはもう……人をダメにするクッションのようどすえ……」
「ンっ……お前、表情と手付きが全然ちがう、ぞ」
「そやろか? うちはようマッチしてると思いますけどなぁ」

そう言って菩薩のような笑顔を浮かべる静留の手付き……
いや、正確には指捌きと言った方が適切かもしれない。
何しろさっきからずっと硬くしこったなつきの乳頭を
指先で転がしたりつついたり押したりしていたのだから。
しかも手の平を上手く使って
もにゅもにゅとなつきの胸を好きなように揉みしだいている。

「人は他の動物と違て、自分の気持ちを伝える事を目的に他者と抱き合います。
言ってみれば繁殖本能以上の理性でセックスするんよ。
それってまさに性愛て呼べるもんやし
折角こないしてかわええ子を愛でとるんやから、そら笑顔にもなりますやろ?」

言っている事はまともなのに
揉まれて形を変える胸に嬉しそうに唇を寄せている所為で
なんだか素直に感心出来ないなつきは二つの意味で眉を寄せる。
無論、二つ目の意味は敏感な箇所を掠められているから、だ。

「でもお前は違うじゃないか。
相手に対する自分の気持ちなんて性欲以外まるでないんだろう?」
「言うたやないの、うちは人でなしやって。
それにどんな世界にも例外はあるもんどすえ」
「ぁうっ」

若者に人生を語る賢人のような微笑を湛える静留の指先は
きゅっとなつきの乳首を抓み上げていた。
つい声を漏らしたなつきはやっぱりミチマッスだと思いつつも
込み上げて来る声をなんとか抑える事で精一杯になってしまう。
そんななつきを余所目に、静留はいよいよ赤ちゃんのように先端を吸い始めた。
色素の薄いソレはもうぷっくりと膨らんで、まるで早熟なさくらんぼのようである。
ソレに軽く歯を立ててみれば、ぴくりと脚が跳ねた。
その付け根に触れている膝には湿った熱気が伝わっており
これならもう良いかと瞳を妖しく細めた静留は
自らの手を鳩尾と肋骨の間を撫でるように滑らせ
柔らかくも引き締まったお腹を通り
フリルの付いた白い下着の上から一番敏感な所に指を押し込んだ。

「ぁっ」
「あぁ……ふふっ、もうぐっしょりどすなぁ」
「なっ、ぁ、ば、ばかっ、そんな事言うんじゃないっ」
「ええやないの、ほんまの事なんやから。
それに触られて濡れるんは、正常な反応どすえ。 お蔭で安心しましたし」
「え、安心?」
「あんたは別に、うちに惚れたはる訳やないやろ?
そやから二回目は冷めてまうかな、て少し心配しとったんよ。
けどこないヒクヒクさせてくれたはるから……
良かったなぁって、結構本気でホッとしたんどす」
「っ、あっ」

穏やかな声とは裏腹に、指先がより一層食い込んで来た。
しかも包皮を捲るようにくいっと動かして
そのまま敏感な肉芽を上下にゆっくりと揺らし始める。
数日前に理性を奪った感覚の再来になつきはビクッと震えると
静留の両腕を握り締めながらその肩におでこを押し付けて唇を強く噛んだ。

「んっ、んっ、っ、ふ、ぅあ、んっ」
「えらい力入ったはりますなぁ。
もしかせんでも、今まであんまり一人でシた事あらへんの?」
「なぃにきま、っ、ひ、必要、なかった、か、ら」
「そら慣れてへん訳やね。 やっぱりサイドからの方が丁度ええ感じどすか?」
「ふぁっ……あ、これ、なら、ま、まだ……で、でも、しゃべ、るの、きつぃ」

静留が直線的な動きを止めて
左右からソレを挟み込むような動きに変えてくれたお蔭で
なつきはやっと唇を噛み締める力を緩めて、ちゃんと呼吸が出来るようになった。
でもその途端、静留は何処か神妙な様子で
「はあ……あかんなぁ……」 としみじみ呟くと
ついに下着の隙間から熱くとろけている秘所に指を差し入れて
慣れない快感に打ち震えている肉芽に直接触れた。

「―――ごめんなぁ。 うちやっぱり……我慢出来ひんわ」

歌うように紡がれたそれはとてもハスキーで、少し苦しそうだった。



/(^o^)\



皆様、こんばんは。
ちょっと息抜きをしに来た朔夜です。

息を抜かなきゃならない程何かしてるって訳ではないんですが
たまには執筆以外の事もしたいな、と思って雑談しに来ましたw
と言う訳で、セフレ静なつ14の裏話をします。
静留さんのキスマークシーンを書いていた時に
どうもイメージに沿った演出が出来なくて困ってた私は……
静留さんのキスをなるたけ再現する事にしました←
と言ってもそんな相手なんて居ないので、服で隠せる二の腕で試す事に。

甘噛みのように唇で挟み込んできつく吸う……
その感触を具体的に知りたい……
あぁでも痛覚が弱い箇所なのかイマイチ判らん……!

って延々ときつく吸ってたら普通に鬱血しまして。
いやキスマーク自体鬱血によって出来るものですが……
ただのチェックで紫の領域にいっちゃったらダメだと思うんです(遠い目)
時折歯で噛むようにして吸い込んだ場合とそうでない場合の違いとは?
とかもやってたんで余計ね……うん、アホかな。(アホだね)
っく……そもそも静留さんのキスを再現しようなどと
考えた事がおこがましかったのか……!
なんて思いつつ結局大して何も掴めないまま書き上げて←数日過ごしたんですが
二日どころか四日?位残っちゃってもー気まずいのなんの。(苦笑)
何が気まずいって ”自分自身にキスマーク付けた” って事自体がですよ!w
見る度にイタイ事しちゃったなぁ、って思って仕方がありません。
まぁ私の事だから、忘れた頃にまたやらかしそうですけど。(
そんな訳で、その場で出来る事だったら
割とすぐにその場で確かめながらいつも書いてます。
例えばディープキスした時の水音の鳴り方とか
(咀嚼するように口をもごもごと動かしてる)
素肌をなぞる感覚とか指を差し入れた際の動きだとか。
傍から見たら間違いなくすんごいキモイ奴です。(白目)
でもこれでクオリティが上がって
皆さんにより楽しんで貰えるなら易いものです。(*^-')ゞ

っと、妙に生々しい話をした所で拍手お返事タイム!
拍手だけの方々も、いつもありがとうございます!✧\\ ٩( 'ω' )و //✧


『マイキー』 様。
実は他の子も連れ込む事が多いので
その子達用の下着を新品で常にいくつもストックしてる、って設定げふごふ!w
しかし一晩だけで済むんですかね?(ぁw
と言う訳で、今後のなつきクライシスもお楽しみ下さい!(笑)






ではでは! 本日はこれにて失礼してストック作りに励んで来ます!
そしてまた近い内にセフレ静なつを出しますので、よろしくです☆彡



セフレ静なつ14



ピカピカの二年生に進級させられるべく全身隈なく洗ったなつきは
ベビードールの下にフリルが付いた純白の下着を身に着けた状態で
ベッドの淵に座っている静留の眼前に立たされていた。

「うんうん、やっぱり似合いますなぁ♪」
「あの……そう言って貰えるのは……大変ありがたいんだが……
コレ、色々と透け過ぎてるんじゃないだろうか……?」
「そうどすか? これ位普通どすえ」
「ふっ……? い、いや、とにかく私の普通ではない事は確かだな、うん」

明るい照明の下でまじまじと見詰められたら誰だって恥ずかしいだろう。
普段から肌を露出するファッションを好んでいたらまた別だったかもしれないが
バイク乗りな事もあり露出とは程遠い服しか持っておらず
そもそも好意的に見られると言う事に対して人一倍不慣れだったなつきは
ずっとそわそわとし続けていた。
そんななつきとは対照的に静留は紫の長襦袢と言う
女子高生らしからぬ寝間着を身に纏っており
毛先からはぽたぽたと水滴を落としている。
実はなつきが浴室から出たすぐ後に入浴を済ませたのだ。
無論、「長襦袢!?」 となつきもまずそのセンスに驚いた。
しかし人は至極平然とした顔で 「そうやけど?」 と言われると
自分の感性の方を疑ってしまう生き物である。
例に漏れずなつきもその習性によって混乱してしまったが
スケスケな自分と違い素肌が殆んど見えない姿が目の前にあるだけに
どうしてお前だけそんな格好をしてるんだと流石に糾弾せずにはいられなかった。
けれどそれも豊かな谷間を見せ付けられながら
「あんたに合うサイズがそれしかなかってん」 と
かるーく嘘を吐かれれば返す言葉などある筈もなく……
結局ぐぬぬと呻くしかなかったなつきは
マネキンよろしく静留の目の前で立ち尽くす事になった訳である。

「ほな、そろそろ横になっておくれやす」
「あ、あぁ……」

相変わらず何をどうして良いのか判らないなつきは、基本的に静留の言いなりだ。
だから風呂に入れと言われれば入るし、寝ろと言われたら寝る。
後者に二つの意味があるのは、もはや語るまでもないだろう。
そうしてなつきがベッドにそろりと上がると
スプリングが体重の分だけ沈んでギシッといやに軋み
あぁこれからするんだな、と図らずも意識させた。
その所為でなつきは自らの心臓がにわかに騒がしくなるのを感じながら
意を決してシミ一つない白い天井を見上げる。
と、其処に静留がゆっくり覆い被さって来た。

「ほんまに、よぅ来てくれはりましたなぁ……。
今日はうち……加減出来ひんから、そのつもりでおってな」
「わ、判った。 それで、えっと……電気、は?」
「……やっぱり、点けっぱなしやったらあかん?」
「ダ、ダメだ! 明るいのは……私には、まだ……」

余程気恥ずかしいのだろう。
始める前から顔を赤くして声を微かに震わせたなつきは
やはり、未だに処女そのものであった。
中には配慮を求める声や未経験である事自体を非常に鬱陶しがる者も居るが
静留は逆にそのウブさこそが良いようで
楽しそうな様子で羞恥に染まった頬をさらりと撫でながら
もう片方の手で枕元に置いてあったリモコンを掴んで照明を二段階落としてあげた。

「これでどうどすか?」
「ん……これなら、まだ」
「そう、良かった」

寝るにはまだまだ早い時間帯。
きっと周りの部屋ではご飯を食べたりルームメイトと談笑したりしているのだろう。
そんな中で、自分はナツメ球に照らされながらこんな痴女に抱かれる。
なつきはその事にはっきりとした背徳感や後ろめたさこそ感じていなかったが
こんな状況に居る自分自身に対してむず痒いような感覚に襲われてしまい
半ば無意識の内に長襦袢の裾をそっと抓んだ。
静留はそれを知ってか知らずか安心させるように微笑んでから
自らのおでこをなつきのおでこに宛がうと
また反射的に硬く閉ざされた唇に自分のソレを優しく触れ合わせた。
でも今回は前回と違って加減は出来ないと先に宣言していた通り
ぺろり、と静留は少しだけその唇を舐めてみる。
そして入れて入れてとねだるように、当てた舌先をくにくにと艶めかしく蠢かした。
その行為に最初は驚いて身をビクッと硬くしたなつきであったが
頬をずっとさわさわと優しく撫でてくれる手に心を解されて
恐る恐る前人未踏の領域を開けてみる。
それと同時に舌先が捻じ込まれる、なんて事はなく
むしろ静留はなつきの下唇に紅でも塗るように
生暖かい舌先でつつぅと優しく舐め上げてから
やっとおぼこい口内に熱く濡れたモノを差し入れた。

「んぅ……っ」

これまで他人の舌が自分の中に入って来るなんて
そんなの気持ち悪いのではないかとしかなつきは思えなかった。
でも、もし次があるとしたらきっと舌を差し入れたキスをされるのだろうと
この四日間の内に自分と彼女がキスする所を何度か思い浮かべてみていたのだが
経験した事がないだけに上手くイメージ出来なくて
具体的な嫌悪感こそ覚えなかったものの
やっぱりあまり好ましくなさそうな気はしていた。
しかしこうして実際に静留が入って来て舌先が触れた瞬間
嫌悪感や気持ち悪さと言ったものとはまるで逆の
なんとも言えないピリッとした甘い感覚が下半身に奔り
そっと表面を舌先でゆっくりなぞられる度
鳩尾の辺りがぞわぞわと粟立って背中が浮き立った。
百聞は一見に如かずとは言うが
それにしても予想をあまりに上回る感覚になつきは動揺して
咄嗟に襦袢の裾をきつく握り締め
その内に湿った素肌に熱が灯り、パフュームのような汗が滲み始める。
そんななつきの喉から漏れるか細い音色に耳朶を打たれる事で
静留の敢えて閉じていた瞳が三日月のような弧を描き
口の端もまた自然と吊り上がった。

でも焦ってはいけない。
ハジメテの子にがっついて嫌な思い出を残すなど
この藤乃静留にあってはならない事なのだから。
だから、この子のハジメテは、どれも心地のよいものにする。
それが自分にとっても、一番気持ちがイイ事だから。

静留はそう思いながら、一度口を離して角度を変える。
すると急いで息を掻き集める音が聞こえた。
気にしなくても良いと言ったのに気にする所が可愛らしい。
それか今まで呼吸をする事も忘れる程意識を奪われてくれていたのか。
であれば、尚更ちゃんと可愛がってあげなければ。
そんな気持ちと共に頬を撫でていた手を下ろし
細指の先で首筋をなぞり、鎖骨を辿り、谷間まで這わせてゆくと
最終的にベビードールに行く手を阻まれた。
シースルーの奥にある純白はこの子の純潔を意味している。
それを赤に染めるのが今から楽しみでならない静留の口角は更に吊り上がり
再び口付けていた唇の間に僅かな隙間が生まれた。
其処から荒い吐息と軽く弾むような水音が絡まり合うように滲み
やがて溢れ出した透明な雫がネコの顎をしとどに濡らして
髪の方へと輪郭を伝って零れ落ちる。

「はあ……」

いい加減苦しくなって熱い溜息を一つ零しながら口を離すと
随分と仕上がった面持ちのなつきが其処に居た。
しかし浅い呼吸を繰り返しながら潤んだ瞳をしているものの
次はどうするんだろうとこちらの動きを冷静に探ろうとしている部分があり
その完全に陥落した訳ではない様子に静留は逆にぞくりとした感情に胸を押されて
堪らず細い首筋に思いっ切り吸い付いた。

「いっ……!」
「……二日もあれば、消えますえ。 そやから、他のとこも付けてええやろ?」
「つ、付けるってなにを……?」
「キスマーク」

その瞬間、なつきはハッと首筋を押さえた。



セフレ静なつ13



いつものように部屋の前までへばり付いて来た取り巻き達に
「ほなまた来週な」 と穏やかな笑顔で言いながら部屋の中に入ったその直後
バタンとドアを閉じた瞬間に静留は重い溜息を吐いた。
どの子も可愛くて悪い子ではないのだが
彼女達の理想の生徒会長を演じているとどうしても疲れてしまうのだ。
要するに、 〝重い〟 訳である。

嫌やて言わへんうちも悪いんやけど……。

自分が招いている事だとよく判っている静留は
短い廊下を歩いた先にある電気パネルをパチンと押して
真っ暗な部屋の中を文明の光で灯す。

「……あら?」

パッと明るくなった事で
ソファーの上で自分の膝を枕にして眠っている玖我なつきを発見した。
何時間待っても返事がなかったものだから
てっきりスルーされたのだとばかり思って諦めていた静留は
そんな事はなかった姿にふっと笑みを漏らしながら彼女に近付く。
するとその目蓋がおもむろに開いた。

「んぁ……まぶし……」
「おはようさん。 よう眠れはった?」
「ん……まあ……ん? あれ……おまえ、なんで……?」
「此処、うちの部屋なんやけど」
「えっ? ……あ、あー、そうか、お前の部屋だったな……ココは」
「んふ。 よう来てくれましたなぁ。
早速します? それともご飯でも作った方がよろしいやろか?」
「いや、まだ腹は……と、と言うか、風呂にも入ってないし……っ」
「え?」
「……え?」
「待っとる間……何してましたん?」
「え、っと……寝て……た?」

目を丸くしてそんな事を言うなつきに、静留は今度こそ何も言えなくなった。
その神妙とも言える真顔のような表情にバツの悪さでも感じたのか
なつきは慌てて前のめりになりながら弁明し始める。

「だ、だって勝手にする訳にもいかないだろ? 此処、お前の部屋なんだしっ」
「そらまぁそうやけど……だからずっと其処におったん?」
「あ、ああ……座ってるだけなら、良いと思って……」
「ぷっ」

静留は何故か急にくすくすと笑い出した。
その理由が当然のように判らないなつきは
「な、なんだっ?」 と思ったままの事を口にする。
しかし静留は首を横に振って、まなじりに溜まる涙を拭う。

「いーえ、なんもあらへんよ。
それよりお腹空いてへんのやったら、先にお風呂入って来よし。
その間になんかええ着替えがないか見繕っときますさかいに」
「え、いや……でも」
「あぁそうや、浴室にあるもんは好きに使ってええからね」
「そ、そうか……って、そうじゃなくて。
わざわざ着替えとか良いぞ? 終わったらすぐ帰るし……」
「あらぁ……今日は華の金曜日どすえ? 普通に帰れる訳あらへんやないの」
「えっ!? そ、それ……どう言う意味だ?」
「それに一日着た服のまま明日を迎えるやか、嫌やろ?」
「それは確かに嫌だけど!
で、でも……本当にお前、私に一体何をするつもりなんだ?」
「ええコトやけど」
「ぐ、具体的に……」
「それ話し出したら、お風呂入る前に手ぇ出してしまいますえ?
なんせ堪え性のない女やから、うち」
「お、おぅ……」

さらりと真顔で言われてしまっては、返す言葉なんてなくて当然だろう。
しかも身に覚えがあるだけに、中々難しいものがある。
取り敢えず色々気にはなったものの
今すぐ手を出されるのだけは勘弁だったなつきは
言われた通り先にお風呂を頂く事にした。

「……あ。 か、勝手に入って来るなよ!」
「なんや、あかんの?」
「あかんの!!」

顔をかっかと赤くさせてそう叫ぶなり
なつきは洗面所のドアをバーンと激しく締めた。
一先ずジャケットを脱いでいた静留はそれにくすっと笑いながら
衣類を全て収納してあるクローゼットへと向かう。

「ほんま……かいらしい子ぉやなぁ」

普通……と言うのは少しおかしいかもしれないが
部屋に招いた子は静留が少しでも目を離したら、大抵部屋の中を詮索していた。
だから見られたらまずいものはなるべく置かないようにしていたし
どうしても手元にないといけないモノは鍵付きの引き出しに入れていたのだが
何処を見てもなつきが泥棒まがいの真似をした形跡が見付からない。
それどころか勝手にTVを見ていた様子すらなく
本当にただ寝ていただけなのだと思うと
静留はその純朴さに対して笑みが零れてどうしようもなかった。

「さて……下着はどれがええやろ。
Tバックかスケスケか……いっそわんこ柄のコレとかどうやろか……?」

まさか自分の為にあの生徒会長が新品未使用の下着を広げては
真面目な顔で品定めしているとは夢にも思っていないなつきは
三回されただけでもヘトヘトだったのに
今夜はどんな大変な事になってしまうんだろう……と
めくるめく官能の世界に心躍らせるのではなく
身に迫る性感の疲労に戦々恐々とするのであった。